脂肪吸引の値段はいくら?全身・太もも・顔と費用相場を部位別に解説!
お腹や背中、二の腕などの脂肪がついている部位を手術により除去できる脂肪吸引ですが、料金や施術の流れが気になる方も多いでしょう。
脂肪吸引したい部位によっては数万円でおこなえますが、広範囲、または複数の部位を施術するとなれば数十万円以上する場合もあります。
脂肪吸引は決して安い料金ではありません。しかし脂肪細胞の数自体を減らせるため、リバウンドしにくく部分痩せができる点が大きな強みです。
本記事では、脂肪吸引の料金相場や施術の流れ、注意点について詳しく解説します。
ダイエットがなかなか続かない方や特定の部位を細くしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
脂肪吸引とは
脂肪吸引とはどのような施術なのでしょうか。まず、この見出しでは脂肪吸引について詳しく解説します。
脂肪吸引とはどのような施術?
脂肪吸引は余分な脂肪を、カニューレと呼ばれる器具を使用して吸引する手術のことです。
吸引するのは皮膚の下にある皮下脂肪で、顔や二の腕、お腹、太もも、おしりなどの数多くの部位が対象です。
ダイエットで痩せたときは脂肪細胞が小さくなっていて、数自体が減少したわけではありません。
脂肪細胞が小さくなっただけで、過度な飲食や運動不足により再び脂肪細胞が大きくなり太ってしまう可能性があります。
しかし、脂肪吸引は手術により脂肪細胞の数自体を減らせるため、リバウンドしにくい点が特徴です。
ダイエットが継続できない方やリバウンドを繰り返している方、特定の部位のみ細くしたい方などに向いている施術だといえるでしょう。
脂肪吸引ができる部位、できない部位
脂肪吸引は皮下脂肪が多い部分に対して施術ができます。しかし、次に挙げるとおり施術ができない部分があります。
- 内臓脂肪
- 神経が多い部分
- 脂肪が少ない部分
脂肪吸引の対象は皮下脂肪のみで、内臓脂肪を取り除くことはできません。お腹痩せを希望している方はお腹の皮下脂肪のみ取り除くことができます。
次に、神経が多い首や背中の背骨に近い部分、筋肉が多い脛(すね)は脂肪吸引には適しません。また、おでこや手足の指などの脂肪が少ない部分も対象外です。
ここで挙げた3つ以外の部分は脂肪吸引が可能です。
もしも、脂肪吸引に適さないけど悩みがあるという時は、周辺の脂肪吸引をすることで解決する可能性もあるため、一度医師に相談してみてください。
【部位別】脂肪吸引の値段相場
ここからは、気になる脂肪吸引の値段相場について部位別に解説していきます。
顔
顔は頬と顎下で分かれており、それぞれの相場は約20~30万円です。
顔の脂肪吸引をすることで、自然で美しいフェイスラインを手に入れることができるでしょう。
また、首は皮下脂肪が少ないため施術には適さない部位ですが、顔の脂肪吸引をすることで首が長くスラっとした印象になります。
二の腕
二の腕の脂肪吸引の相場は約20~40万円です。
自身で脂肪を落とすことがむずかしい二の腕ですが、脂肪吸引を受けるとスラっと引き締まった二の腕を手に入れることができます。
脂肪吸引は脂肪細胞自体の数が少なくなるため、リバウンドが少ない点もうれしいポイントです。
お腹
お腹の脂肪吸引の相場は約20~30万円です。しかし、これはお腹全体の値段ではありません。
お腹は一般的に3エリアで分けて設定しているクリニックが多く、上腹部、下腹部、側腹部でそれぞれ料金がかかります。
お腹の悩みを持っている方は腰の脂肪吸引も一緒に受けることで、ウエストのくびれがきれいになるともいわれています。
太もも
太ももの脂肪吸引の相場は1エリア約20~30万円です。
太ももは内側・外側・前面で料金設定されていることが多く、1エリアごとにそれぞれ料金がかかります。
クリニックによってはセット料金が設定されているところもあるため、事前に確認しましょう。
太ももの内側は足に隙間を作り、前面はももの張り出しを解消します。
太ももの外側は特に脂肪がつきやすい部位なので、この部分の脂肪吸引をすると足のラインがスラっときれいに見えます。
ふくらはぎ
ふくらはぎの脂肪吸引の相場は約20~40万円です。
ふくらはぎは皮下脂肪だけでなく筋肉も多い部位なので、施術後の仕上がりが理想の状態になるには医師の技術力が重要となります。
また、ふくらはぎの脂肪吸引後にはむくみが強く出るのが特徴です。
むくみは2週間ほどで落ち着きますが、むくみが出る期間はしっかりと圧迫をして血液が心臓に戻りやすいようにしましょう。
おしり
おしりの脂肪吸引の相場は約20~40万円です。おしりの脂肪吸引をすることで、小尻やヒップアップが期待できます。
おしりは皮下脂肪がつきやすく、そのままにするとセルライトに変化して表面がデコボコになってしまいます。
施術をする医師の技術力が低いと左右差を感じてしまったり、思ったような仕上がりにならなかったりすることがあるので、クリニック選びは慎重にしましょう。
背中
背中は肩甲骨上と肩甲骨下に分かれていて、それぞれ約20~30万円が相場です。
背中は姿勢が悪いことや下着が合っていないことが原因で、脂肪がつきやすい部位です。
また、一度脂肪がつくとなかなか落ちにくい部位でもあります。
背中の脂肪吸引を受けることで、スリムで美しい背中を手に入れることができるでしょう。
肩
肩は皮下脂肪が少ない部位になるため、肩のみの脂肪吸引をおこなっているクリニックはほとんどありません。
クリニックによっては二の腕や背中とセットで施術を受けられるため、カウンセリングの際に相談してみましょう。
膝
膝の脂肪吸引の相場は約20~40万円です。膝に皮下脂肪が多いと、足が太く短く見えてしまいます。
そして、膝の上の皮膚がたるむと、老けて見えてしまうので注意が必要です。
膝の脂肪吸引は足痩せだけでなく、アンチエイジングにも効果的なため興味がある方はぜひ施術を受けてみてください。
足首
足首の脂肪吸引の相場は約20~30万円です。
足首は皮下脂肪が少ない部位のため、ギュッと引き締まった足首のラインを作るには高い技術力が必要です。
基本的にはアキレス腱の両側の脂肪を吸引することになりますが、足首の脂肪吸引をしただけでは脚痩せは実現せずにバランスも悪くなってしまいます。
そのため、足首の脂肪吸引をする方はふくらはぎもセットで受けるのがほとんどです。
後悔しない?脂肪吸引のリスク・デメリット
脂肪吸引によるリスクには主に次の3つがあり、起こる可能性は低いですがゼロとは限りません。
- 死亡
- 感染
- 感覚異常
しっかりとリスクを理解したうえで手術を受ける必要があります。
死亡
身体に対して麻酔の負担が大きすぎた場合、死亡する可能性があります。
クリニックを選択する際には、麻酔の専門知識がある麻酔科医が在籍しているかを確認しましょう。
ほかにも、脂肪塞栓という脂肪吸引でダメージを受けた血管内に脂肪成分が流入し、血管が詰まることで死亡するリスクもあります。
医師の技術不足による側面もあるため、医院を選択する際には実績数も見逃せないポイントです。
感染
脂肪吸引の際にできた傷口から細菌が侵入し、感染症を引き起こすケースです。
皮膚には常在菌という、健康な人の身体に日常的に存在する菌がいます。
通常では悪影響がない菌ですが免疫力が低下している場合、体内に侵入すると感染症を引き起こす可能性があります。
手術前の血液検査により、感染しやすい状態にあるかどうかしっかりと検査することが大切です。
感覚異常
脂肪吸引の際に挿入するカニューレにより大事な神経を損傷すると、しびれや違和感が生じ、感覚異常をきたす可能性があります。
損傷のリスクが少ない手術方法を希望したり、実績数が豊富な医院を選択したりするようにしましょう。
脂肪吸引おすすめクリニック3院
脂肪吸引におすすめのクリニック3選を紹介します。
- 湘南美容クリニック
- モッズクリニック
- ガーデンクリニック
それぞれのクリニックの特徴やおすすめのポイントなどを紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
湘南美容クリニック
湘南美容クリニックのおすすめポイントは次のとおりです。
- リーズナブルな料金設定
- 多彩なメニューから選べる脂肪吸引
- 施術後も安心のしっかり保証
湘南美容クリニックの脂肪吸引は「美ボディ脂肪吸引」、「VASER(ベイザー)脂肪吸引」、「Aquicell(アーキセル)」の3種類から選べます。
脂肪吸引以外にも数多くの痩身メニューが用意されており、自身に合った施術方法を医師が選んでくれます。
脂肪吸引を受けてから1年間の保証制度があり、安心して施術を受けられます。
また、湘南美容クリニックはリーズナブルな料金設定も魅力です。
お得なセットメニューもあるので、なるべく費用を抑えたいという方におすすめです。
TCB東京中央美容外科
TCB東京中央美容外科のおすすめポイントは次のとおりです。
- 脂肪吸引の症例が豊富
- 脂肪吸引の費用が安い
- TCB東京中央美容外科独自の脂肪吸引法
TCB東京中央美容外科では患者一人ひとりにしっかりとカウンセリングを行い、個人に合ったデザインを提供しています。術後のアフターケアも充実しており、はじめて脂肪吸引を受ける方でも安心です。
TCB東京中央美容外科では「TCB式小顔脂肪吸引」という独自の方法で脂肪吸引をおこなっています。
ダウンタウンが短く、広範囲の脂肪を吸収できることが特徴です。
ガーデンクリニック
ガーデンクリニックのおすすめポイントは次のとおりです。
- 脂肪吸引を手動式と機械式から選べる
- 複数部位の脂肪吸引を1日で施術可能
- 施術後の痛みやむくみに高周波温熱マッサージが受けられる
多くの美容クリニックでは機械で脂肪吸引を行いますが、ガーデンクリニックは手動式での脂肪吸引が受けられます。
手動式は機械に比べて施術時間は掛かりますが、血管や神経を損傷せずにボディラインのバランスを見ながら丁寧に脂肪吸引を行えるというメリットがあります。
ガーデンクリニックでは手動式だけでなく機械での吸引も行っているため、カウンセリングの際に自身に合う方法を医師と相談してみてください。
さらに、ガーデンクリニックでは「アフターケアまでが手術」をモットーにしており、アフターサービスが充実しています。
脂肪吸引の種類
脂肪吸引の種類について解説します。
脂肪吸引の方法は主に、手動による吸引と機械による吸引に分かれているため、それぞれの特徴をチェックしておきましょう。
手動での吸引
手動による脂肪吸引とは注射器型の吸引器を使用し、手作業で脂肪を吸引します。シリンジ法ともよばれる昔から続く方法の一つです。
シリンジとは筒状の外筒と押し子で構成されており、押し子を引くことで脂肪を吸引します。
押し子を引く強さやスピードにより数㏄単位で吸引量の調節が可能で、脚や腕など左右対称さが求められる場所でもデザイン通りの仕上げができます。
皮下組織や血管など他の組織も傷つけることなく吸引できるため、出血量が少なく、ダウンタイム症状の回復が早い点も強みです。
しかし、仕上がりの程度は医師の技術が関係する点や、お腹や太ももなど大量に脂肪吸引したい部位には不向きである点に気をつけましょう。
機械での吸引
機械での吸引はカニューレという柔らかい管状の器具を吸引部分に挿入し、機械のパワーにより脂肪を吸引します。
スイッチ一つで吸引できるため、一定の圧力をキープしながら脂肪吸引できる点が強みです。
使用する機械で多いのはボディジェット、ライポマティック、アキーセル、ベイザーリポです。
特徴 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
ボディジェット | ジェット水流により脂肪層と筋肉層に隙間を作り脂肪を吸引する | 隙間ができることにより、血管や神経などの組織の損傷が防げる | 水流を利用するため、術後の浮腫みを助長する |
ライポマティック | 超音波脂肪吸引と回転式のハンドピースという特殊な先端の振動により脂肪を吸引する | 無駄な動きが少なく、周辺組織へのダメージを抑えられる。一度に取れる脂肪の量が多い | 細やかな微調整やデザインが必要なか所には向いていない |
アキーセル | 細めのカニューレを使用し、微細な前後運動により脂肪をほぐしながら吸引する | 細めのカニューレを使用するため、周辺組織へのダメージが少なく、ダウンタイムの軽減が期待できる | 目の下のクマやほうれい線ができる場所への脂肪注入を前提とした脂肪採取のため、大量の脂肪吸引には不向き |
ベイザーリポ | ベイザー波とよばれる特殊な超音波により脂肪を溶解し、刃のないカニューレで脂肪を吸引する | 超音波により周辺組織を傷つけず、優しく脂肪吸引できるため、ダウンタイムの縮小が望める | 性能が高い方法なだけに、医師の技術により仕上がりにムラが生じる場合がある |
脂肪吸引したいか所や吸引したのちに別のか所へ脂肪を注入したいかなど、どういった効果を望むのかによって向いている機器が異なります。
脂肪吸引施術の流れ
ここでは、脂肪吸引のおおまかな流れについて解説します。
1:予約
まず、施術を希望する医院の予約を取ります。
初診日にいきなり脂肪吸引の手術は受けられないため、まずはカウンセリングを受ける必要があります。
予約方法は電話やネット予約などさまざまな方法があるため、自身が取りやすい方法で予約をしましょう。
2:カウンセリング
自身が望む体型になるためには細やかなデザインが必要で、カウンセリングが欠かせません。
部分痩せを希望している場合でも、全体的に綺麗なバランスが取れるように医師とよく相談しましょう。
脂肪吸引施術の流れやリスク、注意点などの説明を聞いて納得したら、契約手続きをおこない手術予約を取ってください。
3:採血
手術前の採血では血小板やヘモグロビンといった、術後の傷口の出血が止まりやすいかどうか、感染症がないか、血糖値などを調べます。
万が一、採血項目に異常があった場合は、手術が受けられないと判断されるケースもあります。
4:写真撮影・マーキング
施術前に施術部位の写真を撮り、吸引したいか所に印を付けて身体のデザインをします。
写真撮影やマーキングをすることで脂肪の吸引量や場所を正しく把握し、バランスのよい脂肪吸引がおこなえます。
5:静脈麻酔
静脈麻酔とは点滴の入っている静脈から麻酔薬を入れて、リラックスした状態で脂肪吸引が受けられる方法です。
酸素マスクが必要な麻酔とは異なり自分で呼吸ができ、痛みや恐怖を感じることもなく眠っている間に施術が終了します。
6:脂肪吸引
医師と医療スタッフが万全な環境を整えて、希望の方法で脂肪吸引を行います。
7:安静
麻酔が覚めるまではリカバリールームなどの別室で安静にします。
麻酔が効いている間は医療スタッフが全身状態の観察をしていきますが、痛みや体調の変化があったら速やかに医療スタッフに声を掛けましょう。
意識もはっきりとしたら、術後の診察を受けて帰宅となります。
8:帰宅・アフターケア
脂肪吸引後のアフターケアをしっかりとすることで、施術後に出てくるさまざまな症状の緩和と傷の回復を促進します。
アフターケアは圧迫固定やクーリング、マッサージなどがあるため、医師の指示に従っておこないましょう。
帰宅後は入浴や運動は決められた期間は避けるなど、術後の注意事項は必ず守ってください。
痛みが強かったり、体調の変化を感じて不安になったりした場合はクリニックに相談しましょう。
脂肪吸引のメリット
脂肪吸引のメリットを3つ紹介します。脂肪吸引施術を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
短期間でダイエット効果が得られる
ダイエットは食事を制限したり、運動をしたりと長い時間をかけて少しずつ脂肪細胞を小さくしていく方法が多いです。
しかし、脂肪吸引は脂肪細胞の数を減らすため、施術後すぐにダイエット効果が期待できます。
リバウンドしにくくなる
脂肪吸引は体の中にある脂肪細胞の数自体を減らす施術です。
仮に、脂肪吸引を受けた後に肥満に戻ってしまうような生活を繰り返したとしても、脂肪細胞の数が少なくなっているのでリバウンドがしにくいといわれています。
ただし、全くリバウンドをしないというわけではないので、生活習慣の見直しをして理想の体型をキープできるようにしましょう。
部分痩せができる
ダイエットをして体重が減っても「二の腕が細くならない」「足が太いままで気になる」など、部分的に痩せたいと思う方は多いでしょう。
脂肪吸引はダイエットではなかなか脂肪を落としにくい部位のみの施術が可能です。
脂肪吸引のデメリット
次に、脂肪吸引のデメリットを3つ紹介します。
- 費用が高い
- 失敗する可能性がある
- ダウンタイムがある
メリットの多い脂肪吸引ですが、デメリットもあるため両方をしっかりと理解してから施術を受けましょう。
費用が高い
脂肪吸引の費用相場は1エリアあたり約20~40万円です。
膝や足首などの小さい範囲は1エリア分の料金で済みますが、お腹や背中、足などは2~3エリアに分かれているクリニックが多い点に注意が必要です。
たとえば、お腹全体の施術を受けたい場合、お腹を3エリアに分けるクリニックであれば1回で3エリア分の料金が必要ということになります。
脂肪吸引の費用は高額のため、カウンセリングで必ず希望部位のエリア数と料金を確認しましょう。
失敗する可能性がある
脂肪吸引の失敗例で特に多いのが「仕上がりが思っていたものと違った」というものです。
脂肪吸引はカニューレを挿入する1か所から施術をする部位全体の脂肪を吸引していくため、イメージ通りの仕上がりになるためには医師の高い技術力が必要です。
カウンセリングを受ける前にクリニックの実績や症例写真をチェックして、技術力の高い医師がいるクリニックで施術を受けましょう。
ダウンタイムがある
脂肪吸引には腫れやむくみ、痛み、拘縮などの症状が続くダウンタイムがあります。
痛みは1週間ほど、むくみは2週間ほど続くといわれています。
ダウンタイム期間は施術前に送っていた日常生活が難しく、入浴や激しい運動を避けるなど注意して生活を送らなければいけません。
施術を受ける方は施術後のスケジュールを調整して、しっかりと休める環境を整えることが大切です。
脂肪吸引のダウンタイム
脂肪吸引のダウンタイムには主に次の6つがあります。
- 痛み
- 内出血
- 腫れ、浮腫み
- しびれ
- 色素沈着
- 硬縮
手術のダメージから回復するための正常な過程であり、個人差は大きいですが一定期間で治まります。
痛み
麻酔が切れると痛みを感じる場合があります。
術後の痛みを緩和するため手術部位を冷やしたり、鎮痛剤を使用したりして痛みのコントロールを図ります。
痛みを我慢すると血圧が上昇する場合もあるため、鎮痛剤を希望する場合は遠慮なく医療スタッフに伝えましょう。
内出血
手術の際に挿入するカニューレにより、身体中に張り巡らされている毛細血管は少なからず損傷してしまいます。
毛細血管の損傷で大出血は起こりませんが、打ち身のような内出血は起こります。
しかし、内出血は日が経つにつれて黄色っぽくなり、徐々に身体に吸収されて最終的には元の色に戻るため心配はいりません。
腫れ、浮腫み
脂肪吸引による腫れや浮腫みは、手術部位に注入した麻酔液や術後に分泌される体液によるものが多いです。
一般的に腫れは1週間程度、浮腫みは2週間程度で治まります。
腫れや浮腫みをできる限り抑えるために、テーピングをおこないます。
しびれ
脂肪吸引した部位の内出血や腫れを抑えるために、包帯で圧迫固定をおこないます。
テーピングにより神経が圧迫されると一時的にしびれを感じるケースがありますが、テーピング方法の改善やケアによりしびれは解消されます。
色素沈着
テーピングの刺激でかゆみが生じ、搔きすぎてかぶれると色素沈着をおこす場合もあります。
かゆみやかぶれが起きないよう、しばらくは皮膚状態に気を付ける必要があります。
拘縮
拘縮は脂肪が吸引されたことで生まれた空間に対し、繊維質を生成し空間を修復するための身体反応でおこります。
触ると堅いものに触れる感覚があるのが特徴です。
マッサージやストレッチをおこなうことにより血流を改善、手術部位へ栄養素を豊富に送り込むことで拘縮の改善が期待できます。
脂肪吸引に関するよくある質問
最後に、脂肪吸引に関するよくある質問に回答していきます。
脂肪吸引1回で何キロ痩せる?
脂肪は水よりも軽いため、脂肪を大量に吸引してもそこまで多くの体重が減ることはありません。
もともとの体重や吸引量によっても異なりますが、1~1.5㎏程度の減少となるでしょう。
また、ダウンタイム中はむくみで体重が増加することもあります。
脂肪吸引の平均費用は?
脂肪吸引の平均費用は施術部位によって異なりますが、1エリア20~40万円です。
部位によっては1回の施術で2~3エリアに分かれていることもあるため、カウンセリングの際にしっかりと相談しましょう。
脂肪吸引の効果は何年?
脂肪吸引では脂肪細胞を取り除くため、効果は半永久的に続きます。
また、脂肪細胞の数が減少しているため、リバウンドも少ないといわれています。
脂肪吸引で人生は変わる?
脂肪吸引は短期間で効果を実感できる痩身施術です。
今まで悩んできた悩みが時間をかけずに解決できるため「人生が変わった!」と思う方は多いでしょう。
脂肪吸引は後悔する?
脂肪吸引は手術のため感染や表面の凹凸、知覚異常などのリスクがあります。
また、「施術後の仕上がりが思った感じではなかった」と後悔する方もいるでしょう。
施術後に後悔しないためにも、カウンセリングでデメリットについてもしっかりと理解し、信頼できる医師を見つけましょう。
まとめ
脂肪吸引の料金相場や施術の流れ、注意点などを解説しました。
脂肪吸引は脂肪が付いていて気になる部位をダイレクトに細くできる手術で、脂肪細胞の数自体を物理的に減らす施術です。
ダイエットのようにリバウンドしにくい点が大きなメリットです。
脂肪吸引をする部位や数によっては料金が数十万円もかかる場合がありますが、女性らしい綺麗なボディラインを作れる強みもあります。
本記事を参考にして、脂肪吸引に興味がある方はぜひ一度クリニックでカウンセリングを受けてみてください。