アフターピルのおすすめオンライン処方サービス10選！選ぶ際の注意点も解説

アフターピルは、避妊に失敗した際に性交後でも妊娠を防げる緊急避妊薬です。

高い避妊効果が認められていますが、妊娠阻止率は問題となる性交から服用までの時間が早いほど高く、時間が経過するほど低下するため、避妊に失敗した可能性がある場合は、速やかな服用が大切です。

しかし、受診する時間が取れなかったり、問題となる性交が週末でクリニックの診療時間外だったりする場合には、避妊効果が期待できる時間内の服用が難しいこともあるでしょう。

アフターピルの処方は一般的なクリニックのみならず、オンラインクリニックでも可能です。

今回の記事では、アフターピルについてや、種類、オンライン処方が受けられるおすすめのクリニックについて紹介します。

クリニックの選び方についても解説するため、ぜひ参考にしてみてください。

アフターピルとは？

アフターピルは、避妊せずに性交した、コンドームが破れた（外れた）、低用量ピルを飲み忘れた、性的暴行を受けたなど、何らかの原因で避妊に失敗した際に、性交後でも妊娠を防げる薬です。

日本ではノルレボが2011年に厚生労働省により初めてアフターピルとして承認され、現在は主に産科や婦人科で処方が受けられます。

しかし、アフターピルで高い避妊効果を得るためには、問題となる性交後速やかに服用する必要があります。

緊急性が高い薬ですが、一般的な対面の医療機関では、通院や診療時間の関係で服用時間が遅れるおそれがあることから2019年には、オンライン診療の初診対面原則の例外として認められオンライン診療でも処方が受けられるようになりました。

現在は、市販化に向けた動きも活発化しており、2023年11月20日より試験的な薬局販売がおこなわれる予定です。

ここでは、緊急避妊薬についてや、24時間以内の服用が望ましいとされる理由について解説します。

緊急避妊薬

緊急避妊薬は、避妊をせずに性交した場合や、避妊に失敗した場合、性的暴行を受けた場合などの望まない妊娠を防ぐため、性交後の服用でも妊娠が阻止できる薬です。

emergency contraceptionの略でECと呼ばれたり、性交後に服用するためアフターピルやモーニングピルと呼ばれたりします。

高い妊娠阻止率がありますが、ホルモンバランスが崩れることで吐き気や頭痛などの副作用が起こる可能性があります。

また、100％妊娠が防げるものではなく、性感染症の予防もできないため、あくまでも緊急時に使用する避妊法で、日常的な避妊方法ではありません。

緊急避妊薬の処方には医師の診察が必要ですが、自由診療のため保険は適用されず、全額自己負担です。

現在日本では産科、婦人科、オンラインクリニックの受診で処方が受けられます。

緊急避妊薬の処方に必要な費用は、クリニックや薬の種類により価格が異なりますが4,000〜20,000円程度です。

24時間以内の服用が望ましい

ノルレボは性交後72時間以内の服用で、妊娠阻止率が約85％あります。

しかし、アフターピルは24時間以内の服用が望ましいとされています。それは、性交後から服用までの時間が早いほど妊娠阻止率が高く、時間の経過とともに妊娠阻止率が低下するためです。

ノルレボを72時間以内に服用した場合の全体の妊娠阻止率は約85％ですが、24時間以内に服用した場合は約95％、48時間以内で約85％、72時間以内で約58％です。

アフターピルの種類

アフターピルには、レボノルゲストレル、エラワン、ヤッペ法の3種類あります。

有効成分が異なるため妊娠阻止率、服用時間、価格、副作用、価格にも違いがあります。

ここでは、アフターピルの種類と特徴を解説します。

自身の希望に合うアフターピルを選択する参考にしてみてください。

レボノルゲストレル

レボノルゲストレル法は、有効成分に黄体ホルモンのレボノルゲストレルを含むアフターピルを服用し、排卵の抑制や子宮内膜の増殖を抑えることで妊娠の成立を防ぐ方法です。

レボノルゲストレル法では、ノルレボやジェネリック品のレボノルゲストレル錠を使用します。

ノルレボは、日本で唯一厚生労働省に承認されているアフターピルで、WHOでも緊急避妊の必須薬の指定を受けているアフターピルです。

排卵前、排卵後など生理周期を問わず、妊娠を阻止する効果が期待できます。

妊娠阻止率は性交後72時間以内の服用で約85％です。

服用は1回1錠で、卵胞ホルモンを含まないため副作用が起こりにくいところが特徴です。

価格は先発品とジェネリック品、日本製と海外製でも異なりますが8,000〜20,000円程度です。

エラワン

エラワンは、有効成分として選択的プロゲステロン受容体調節剤のウリプリスタル酢酸エステルを含むアフターピルです。

日本では未承認ですが、FDA（アメリカ食品医薬品局）では緊急避妊薬として承認されています。

エラは、エラワンのジェネリック品です。

レボノルゲストレル法と同様に、排卵の抑制や子宮内膜の増殖を防ぐことで妊娠を阻止する効果が期待できます。

レボノルゲストレル法との違いは、性交後120時間まで高い妊娠阻止率があり、BMIが30を超える方にも効果が期待できるところです。

妊娠阻止率は、性交後120時間以内の服用で約85％です。

服用は1回1錠で、副作用が少ない所が特徴です。

価格は、8,000〜15,000円程度です。

ヤッぺ法

ヤッペ法は、中用量ピルのプラノバールを使用する方法です。

プラノバールは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの配合剤で、性交後72時間以内に2錠服用し、さらに12時間後に2錠服用します。

卵胞ホルモンを含み、服用回数が2回のため、レボノルゲストレル法やエラワンと比較すると副作用が起こりやすく、長く続く傾向があります。

妊娠阻止率は、1回目の服用が72時間以内で、約57％です。

価格は4,000〜8,000円と、ノルレボやエラワンよりも安価ですが、妊娠阻止率が低く、副作用が起こりやすいため、現在はアフターピルとして使用されることは減少しています。

おすすめのアフターピルオンライン処方サービス10選

アフターピルはドラッグストアや薬局では販売されておらず、購入するためには医師の診察が必要です。

産科や婦人科で処方してもらえますが、医療機関を受診するためには、診療時間内に通院しなければならず、面倒に感じたり、仕事や学校で時間が取れなかったりすることもあるでしょう。

アフターピルは、2019年よりオンラインクリニックでの処方が認められたため、事情があり通院できない場合でも、家に居ながらスマートフォンやパソコンから診察を受け、処方が受けられるようになりました。

ここでは、オンラインでアフターピルの処方が受けられるおすすめのサービスを紹介します。

それぞれのオンラインクリニックで、診療時間、診察を受けるために必要なアプリ、取り扱うアフターピルの種類、価格が異なります。

自身が利用しやすいオンラインクリニックを探す参考にしてみてください。

あしたのクリニック

あしたのクリニックは、24時間診察を受け付けています。

予約、診察、処方まで、LINEで完結し、専用のアプリは必要ありません。

配送の際は中身が見えないよう梱包され、ご依頼主は同上、品名はサプリメントで発送されるためプライバシーに配慮されています。

支払い方法は、クレジットカード、銀行振込、後払いです。

18時10分までの決済完了で、即日発送、最短で翌日に届きます。

東京23区内は、エクスプレス配送に対応しており、追加費用5,500円（税込）で最短1時間、原則3時間以内に届きます。

取り扱うアフターピルは、マドンナとエラです。

マドンナは、ノルレボのジェネリック品で、1回に2錠服用します。

価格は、マドンナが8,800円（税込）、エラが13,750円（税込）です。

診察料は無料ですが、別途配送事務手数料として1,000円（税込）が必要です。

メデリ

メデリは、24時間診察を受け付けています。

予約、診察、処方までLINEで完結し、専用のアプリは必要ありません。

オンラインでのピルの診察と処方に特化したサービスで、超低用量ピル、低用量ピル、中用量ピル、アフターピルの取り扱いがあります。

配送の際は中身が見えないよう梱包され、ご依頼主は同上、品名は雑貨で発送されるためプライバシーに配慮されています。

支払い方法は、クレジットカード、Amazon Pay、auかんたん決済、SoftBankまとめて支払い、後払いペイディ、NP後払いです。

17時までの決済完了で、即日発送、最短で翌日に届きます。

取り扱うアフターピルはノルレボとレボノルゲストレルで、価格はノルレボが11,000円（税込）、レボノルゲストレルが9,900円（税込）です。

送料は無料ですが、別途診察代として1,650円（税込）が必要です。

エニピル

エニピルは、24時間診察を受け付けています。

公式サイトより氏名や住所などの情報登録と問診、支払い方法について登録すると30分以内に医師から電話が来ます。

専用のアプリは必要なく、スマートフォンのみで完結します。

オンラインでのピルの診察と処方に特化したサービスで、低用量ピルとアフターピルの取り扱いがあります。

配送の際は中身が見えないよう梱包され、ご依頼主は同上、品名はサプリメントで発送されるためプライバシーに配慮されています。

支払い方法は、クレジットカードとNP後払いです。

15時までの決済完了で当日発送、最短で翌日に届きます。

取り扱うアフターピルは、レボノルゲストレルとエラで、レボノルゲストレルは10,978円（税込）、エラは14,080円（税込）です。

別途、診療費として2,200円（税込）、送料として550円（税込）が必要です。

DMMオンラインクリニック

DMMオンラインクリニックは、ピル、AGA、ドクターズコスメ、花粉症、ED、不眠症・睡眠障害などさまざまな診療内容に対応しています。

アフターピルの診療時間は、平日は8時〜15時30分、土日祝日は8時15分〜14時30分です。

公式サイトから希望の日時を選択し、DMMアカウント登録と、氏名や住所、支払い方法など受診に必要な情報を登録します。

診療開始までに問診票の記入が必要です。

予約時間が来たらマイページのビデオツールを使用し診察を受けます。

支払い方法は、クレジットカード、PayPay、DMMポイントです。

薬は当日発送されるため、最短で翌日届きます。

自宅のみならず、コンビニ、ヤマト営業所、宅配BOX「PUDO」の指定が可能です。

東京都23区と大阪24区内はバイク便に対応しています。

エリアごとに利用料金が異なりますが、通常の送料に1,500円〜の特別料金を支払うと、最短3時間程度で届きます。

取り扱いのあるアフターピルは、ノルレボとレボノルゲストレルで、ノルレボは11,979円（税込）、レボノルゲストレルは8,998円（税込）です。

診察料は無料ですが、配送料として550円（税込）が必要です。

吐き気止めが必要な方は220円（税込）で処方してもらえます。

CLINIC FOR

CLINIC FORは都市部に11院を展開するクリニックです。

オンライン診療は、平日が9時30分〜20時15分、土日祝日は9時〜18時30分です。

公式サイトから予約日時を選択し、診療開始までに問診に回答しておきます。

専用のアプリは不要で、カメラとマイク機能があるスマートフォンやパソコンで診察をおこないます。

決済方法は、クレジットカード、GMO後払い、代金引換、Amazon Payです。

16時までの決済完了で、当日発送、最短で翌日届きます。

取り扱いのあるアフターピルはエラワンとノルレボで、エラワンは9,680円（税込）、ノルレボ海外正規品8,778円（税込）、ノルレボ国内後発品9,680円（税込）、ノルレボ国内後発品17,600円（税込）です。

別途、診察料として1,650円（税込）、配送料として550円（税込）が必要です。

吐き気止めが必要な方は550円（税込）で処方してもらえます。

MY PILL ONLINE

MY PILL ONLINEは、オンラインでピルの処方、メディカルスキンケア、医療機関専売品サプリメントの診察をおこないます。

予約はLINEとWEBから24時間受け付けていますが、診療時間は8時〜19時30分です。

診療は予約時に回答する問診をもとに電話でおこないます。

決済方法は、クレジットカード、スコア後払い、銀行振込です。

平日は16時、土日祝日は15時までに決済が完了した場合、当日発送、最短で翌日届きます。

東京23区内はバイク便に対応しており、送料とは別に7,690円（税込）必要ですが、最短1時間で薬が届きます。

取り扱いのあるアフターピルはレボノルゲストレルとエラで、どちらも10,978円（税込）です。

別途、診察料として1,650円（税込）、送料770円（税込）が必要です。

アフターピルを処方の方に限り妊娠検査薬1回分が550円（税込）で購入できます。

ジャスミンレディースクリニック

ジャスミンレディースクリニックは、東京都内に4院展開しています。

来院の場合は完全予約制です。診療時間は平日は20時まで、土日祝日は17時までですが、LINEを使用したオンライン診療の場合には予約不要で24時間受け付けています。

決済方法は、クレジットカードと後払いです。

16時までの決済完了で翌日配送です。

取り扱いのあるアフターピルは、レボノルゲストレルとエラワンで、レボノルゲストレルは5,800円（税込）、エラワンは9,800円（税込）です。

別途、送料として500円かかります。

スマルナ

スマルナは、オンラインでピルの処方をおこなうサービスです。

低用量ピル、中容量ピル、アフターピルの処方が受けられます。

アプリをダウンロードし、会員登録と本人確認をおこない、問診に答えます。

診療は24時間対応しているため、予約後順番で医師が診察します。

決済方法はクレジットカードとNP後払いです。

18時までの決済完了で、当日発送、最短で翌日届きます。

取り扱いのあるアフターピルはレボノルゲストレルとノルレボで、レボノルゲストレルは9,480円（税込）、ノルレボは11,700円（税込）です。

別途、診察料として1,500円（税込）が必要です。

フィットクリニック

フィットクリニックは、渋谷区にクリニックがあり、アフターピル、性病検査、ED・AGA治療をおこないます。

来院診療もオンライン診療も予約制でWEB、LINE、電話で希望日を予約します。

オンライン診療の診療時間は月〜土が10時〜20時、日祝日が10時〜18時です。

決済方法は、クレジットカードです。

アフターピルは緊急性が高いため、診療時間内に直接電話をし、アフターピルの希望を伝えると予約していない場合でも対応してもらえます。

WEBとLINEの場合には予約日を選択し、問診票の入力をします。

予約時間に医師から電話が来て診察を受けます。15時までに決済が完了した場合、即日発送、最短で翌日に届きます。

東京都内はバイク便に対応しており、最短60分で届きます。

バイク便は送料として23区内は一律5,500円（税込）、23区外は距離に応じて5,500円〜の送料が必要です。

取り扱いのあるアフターピルは、レボノルゲストレルとエラで、レボノルゲストレル海外製は7,000円（税込）、レボノルゲストレル日本製は12,000円（税込）、エラは8,000円（税込）です。

別途、送料として940円（税込）が必要です。

おうち病院

おうち病院のオンライン緊急避妊外来は、アフターピルの研修を受けた薬剤師が在籍する薬局と連携しており、オンラインでの診察から薬の受け取りまでが最短当日中に完結します。

公式サイトからアカウント登録をおこない、受診したい病院や診療科、日時の選択、問診票への入力、薬の受け取りを希望する薬局の選択をします。

予約時間になるとメールが届くため、案内に従いビデオ通話で診察を受けます。

決済が完了すると、希望した薬局にFAXで処方箋が送信され、薬の準備が整い次第、登録した電話番号に連絡があります。

薬局で薬を受け取るため、薬剤師による服薬指導が受けられます。

決済方法はクレジットカードです。

取り扱いのあるアフターピルは、ノルレボとレボノルゲストレルで、価格はどちらも10,000〜12,000円（税込）です。

別途、診療費、処方箋料、オンライン診療システム利用料として3,000〜4,500円（税込）が必要です。

アフターピルオンライン処方サービスを選ぶ際の注意点

最後にアフターピルのオンライン処方サービスを選ぶ際の注意点について解説します。

アフターピルは、服用するタイミングが重要です。種類により、効果が得られる時間や価格も異なるため、いくつかのサービスを比較し、自身の希望に合うところを探しましょう。

必ず医師による診療があるクリニックを選ぶ

アフターピルには高い避妊効果がありますが、正しく服用しなければ、十分な効果を得られません。

また、副作用が起こる可能性や、アフターピルの服用に注意しなくてはいけない病気、併用できない薬もあるため、医師による診療があるクリニックを選び、安全に服用できるようにしましょう。

翌日配送の対応可否

アフターピルは、性交後から服用までの時間が早いほど妊娠阻止率が高まります。

妊娠阻止率が約85％ある時間は、ノルレボの場合72時間、エラワンの場合120時間です。それ以上時間が経過すると、妊娠阻止率は急激に低下します。

オンライン診療は、自宅に居ながら医師の診察が受けられますが、薬が郵送されるため、服用までに1〜2日程度かかります。

当日発送に対応するオンラインクリニックは多くありますが、クリニックにより当日発送可能な診察時間が異なるため、事前に確認しておきましょう。

取り扱いアフターピルの種類と料金

アフターピルには、ノルレボとエラワンがあります。

どちらにも先発品とジェネリック品があり、ノルレボには日本製と海外製もあります。

ノルレボは性交後72時間以内、エラワンは120時間以内に服用する必要があります。

取り扱うアフターピルの種類が多いほど状況に合うものを処方してもらいやすいです。

また、アフターピルは自由診療のため、クリニックにより価格が異なります。

先発品よりもジェネリック品のほうが安価な傾向がありますが、送料や診察料などもクリニックにより異なるため、薬代のみならず処方に必要なすべての費用を比較することが大切です。

まとめ

今回の記事では、アフターピルのおすすめオンライン処方サービス10選と選ぶ際の注意点について解説しました。

アフターピルをオンライン処方するクリニックは多くありますが、それぞれに取り扱う種類や価格が異なります。

また、アフターピルは服用時間が重要なため、当日発送やバイク便などのサービスについても比較し、クリニックを選びましょう。