二の腕の脂肪吸引で後悔しないための注意点・おすすめクリニックと料金も紹介
二の腕の脂肪はダイエットをしてもなかなか落ちにくく、太さが気になってノースリーブを楽しめない方も多いでしょう。
二の腕の脂肪吸引は脂肪細胞を直接取り除く施術のため、リバウンドしにくいメリットがあります。
本記事では、二の腕の脂肪吸引施術の流れや、施術を受ける前に把握しておきたい注意点、信頼できるクリニックの選び方を解説します。
二の腕の脂肪吸引におすすめのクリニックも紹介するため、理想の二の腕を手に入れたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
二の腕の脂肪吸引とは
脂肪吸引はリバウンドをしにくいことや、短期間で効果を実感できるメリットがあります。
施術の詳細とダイエットとの違いについて詳しく解説します。
脂肪細胞を吸引する施術
脂肪吸引とは数ミリの極細のカニューレ(管状の医療器具)を使用し、脂肪細胞を吸引して取り除く痩身手術です。
顔やお腹、二の腕、太ももなどにある余分な皮下脂肪を取り除けるため、ダイエットでは難しい部分痩せの効果が期待できます。
部分痩せを目的としたニーズの希望に答えてくると同時に、ボディラインをバランスよく整えられる施術です。
ダイエットとの違い
脂肪吸引とダイエットの大きな違いは、脂肪細胞の母数を減らすか小さくするかという点です。
脂肪吸引は皮下脂肪を物理的に除去する手術で、細胞自体の数を減らします。
一方で、ダイエットは運動や食事制限によって脂肪細胞を小さくするため、細胞の数は変化しません。
そのため、ダイエットは生活習慣によっては脂肪細胞が再び大きくなり、リバウンドを繰り返す可能性がありますが、脂肪吸引はリバウンドしにくいことが特徴です。
二の腕の脂肪吸引で後悔しないための注意点
二の腕の脂肪吸引施術には6つの注意点があります。注意点を把握したうえで、施術を受けるかどうか判断しましょう。
痛みがある
二の腕の脂肪吸引では手術前の麻酔の痛みと、手術後の筋肉痛のような痛みを感じる方が多いです。
麻酔の痛みは針を刺すときの痛みのみで、手術中は麻酔が効いているため痛みは感じません。
手術が終わり帰宅するころには麻酔や鎮痛薬の効果が切れ、施術を受けたことによる痛みを感じ始めます。
脂肪吸引の痛みは処方される痛み止めの内服薬で対応できるケースが多いです。
痛みは術後翌日から1週間ほどがピークですが、徐々に落ち着いていくので安心してください。
ダウンタイムがある
二の腕の脂肪吸引のダウンタイムは、術後3週間〜1か月程度で、主に次のような症状がでます。
- 痛み
- 腫れ
- 内出血
- むくみ
脂肪を吸引した部分には空間ができます。空間に体液や血液が溜まることが腫れや内出血が生じる原因です。
術後1か月はバンテージと呼ばれるボレロのような器具を着用し、二の腕を圧迫固定しながら内出血や腫れを抑えます。
デコボコする場合がある
皮膚に近い浅い部分の脂肪を取りすぎると、表面がデコボコする原因になります。
脂肪吸引は皮膚を小さく切開し、器具を挿入しておこなうため、医師の手先の感覚が非常に重要です。
皮膚表面のデコボコをはじめとするトラブルを避けるためには、脂肪吸引の実績が豊富で技術力のある医師に任せましょう。
拘縮する場合がある
拘縮(こうしゅく)とは皮膚が引きつれて硬くなることです。
二の腕の脂肪吸引による拘縮は傷ついた細胞が回復する過程で起こり、術後1週間から半年程度続く場合があります。
拘縮自体は異常ではありませんが、腕を動かしたときに皮膚が引っ張られ、軽い痛みを感じる方もいます。
バンテージでの圧迫固定がゆるいと、拘縮が長引くことがあるため注意しましょう。
満足に細くならない場合がある
二の腕の脂肪吸引は肩周辺や背中側などの脂肪も含めてデザインをしなければ、美しいシルエットがつくれません。
バランスを重視するあまりに、脂肪吸引をしなかった場合は思ったよりも細くならない場合があります。
トラブルを防ぐためには、カウンセリングの段階でじっくり時間をかけて、医師に相談できるクリニックを選びましょう。
感染症・合併症を引き起こす可能性がある
二の腕の脂肪吸引手術では、感染症や合併症を引き起こす可能性があります。
感染症は傷口から細菌が入った場合に起こるため、傷口を清潔に保ち、医師から処方された抗生剤を正しく服用しましょう。
合併症については血管が破れたことで脂肪が流れ込み、血管内が詰まる「脂肪塞栓症」のリスクが考えられます。
血管のダメージを配慮できる、熟練した医師に任せることが重要です。
二の腕の脂肪吸引のデメリットと副作用
二の腕の脂肪吸引の副作用を3つ紹介します。
腫れ
二の腕の脂肪吸引による腫れは脂肪を取り除く際に、周辺組織が傷ついて炎症を起こすことによるものです。
二の腕の腫れのピークは手術直後から翌朝で、術後1週間程度で徐々に落ち着きます。
内出血
二の腕の脂肪吸引施術は皮膚の内出血にも注意が必要です。
脂肪吸引の内出血は脂肪を取り除く際に周辺組織から流れ出た血液が、皮膚の表面に移動したことにより起こります。
内出血は術後2〜3週間程度で吸収され、色味も青紫色から黄色に変わり、徐々に消えていきます。
痛み
二の腕の脂肪吸引施術では、術後に筋肉痛のような痛みを感じます。
脂肪吸引の痛みはカニューレで取り除いた脂肪の、周辺組織が傷ついたことが原因です。
術後翌日から1週間程度はズキズキとした痛みを感じる方が多いですが、処方された痛み止めでカバーできる場合が多いです。
二の腕は日常生活でよく動かす部分であるため、術後3日間程度は運動や重いものを持つことを避け、安静にしたほうがよいでしょう。
二の腕に脂肪がつく原因
二の腕は一度脂肪がつくとなかなか落としにくい、体の中でも厄介な部位です。
二の腕に脂肪がついてしまう原因を紹介します。
筋肉不足
二の腕の脂肪がつきやすい原因は、主に筋肉不足によるものです。
二の腕を横にあげたときに、裏側の上腕三頭筋という筋肉が垂れ下がっている状態は、筋肉にゆるみがあるからです。
上腕三頭筋は日常生活において使われる機会が少ないため、衰えやすい筋肉です。
筋肉量自体も少なく、皮下脂肪がつきやすいです。
姿勢
二の腕に脂肪がつくもう一つの原因は、姿勢の悪さによるものです。
肩と二の腕は筋肉でつながっており、姿勢が悪いと筋肉がうまく機能せず、老廃物がたまります。
そのため、猫背や巻き肩のような姿勢は肩甲骨の筋肉がゆるむため、二の腕の筋肉が衰えやすくなります。
肩の筋力が弱まれば、その筋肉と繋がっている二の腕の筋力も弱まるため、筋肉が正しく機能しません。
また、姿勢が悪いとリンパの流れも滞り血行不良となるため、二の腕に脂肪が蓄積されてしまいます。
二の腕の脂肪吸引施術を受けるクリニックの選び方
二の腕の脂肪吸引を受ける際には、信頼できるクリニックに任せることが重要です。
信頼できるクリニックの選び方を紹介します。
丁寧なカウンセリングがある
カウンセリングを丁寧に時間をかけて実施するクリニックは信頼できます。
簡単に質問できない雰囲気だったり、契約を急かすような態度だったりするクリニックは安心して施術を任せられないため、避けたほうがよいでしょう。
二の腕の脂肪吸引を希望してカウンセリングを受けていても、脂肪が原因ではなく皮膚のたるみだった場合はほかの施術を提案される場合もあります。
良い医師は二の腕の状態を見たうえで、それぞれにあった施術プランを提案します。
事前のリスク・デメリットの説明がある
カウンセリングの際に脂肪吸引のメリットばかりを提示し、リスクやデメリットの説明をしないクリニックは避けましょう。
皮膚にデコボコが残った場合や、希望通りの細くならなかった場合などの説明がなければ、安心して施術を受けられません。
事前にトラブルが起きた際の対処法も聞いておき、納得したうえで契約しましょう。
フォロー体制が整っている
手術後の経過や体調変化について、きちんとフォロー体制が整っているクリニックがおすすめです。
脂肪吸引では仕上がりが不自然になったり、合併症を引き起こしたりする可能性があります。
万が一にもトラブルが発生した場合、フォロー体制が整っているクリニックであれば、より安心できます。
カウンセリング時に術後のフォロー体制についても聞いておきましょう。
脂肪吸引の実績が豊富
美容クリニックの中には、脂肪吸引を専門的に実施するクリニックから、二重や鼻整形、医療脱毛など美容手術全般を扱うクリニックまであります。
数多くのメニューを取り扱っているクリニックでは、脂肪吸引の症例が月に数件と少ない場合があります。
脂肪吸引は医師の手先の感覚が重要な手術であるため、実績豊富な医師に任せることが重要です。
二の腕の脂肪吸引施術におすすめのクリニック3選
二の腕の脂肪吸引施術におすすめのクリニック3選を紹介します。
クリニックごとに特徴や費用について詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
湘南美容外科
湘南美容外科の二の腕脂肪吸引の料金は、次のとおりです。
美ボディ脂肪吸引 | 71,290円 |
---|---|
VASER(ベイザー)脂肪吸引 | 201,660円 |
Aquicell(アキーセル) | 297,000円 |
湘南美容外科は日本と海外で222院を展開しており、脂肪吸引の症例件数も非常に多いクリニックです。
ダウンタイムを短くするために、傷口を当日に縫わず麻酔液を排出できるようにしたり、あざやむくみを抑える点滴を投与したりなどの工夫をおこなっています。
湘南美容外科では左右差や取り残しがある、傷跡が気になるなど、再診察や施術を受けられる保証制度が整っています。
ダウンタイムを短くする取り組みも実施しており、休みが取りにくい方におすすめのクリニックです。
共立美容外科
共立式KB脂肪吸引と共立美容外科のベイザー脂肪吸引の料金は、次のとおりです。
共立式KB脂肪吸引 | 二の腕(全体) | 217,800円 |
---|---|---|
二の腕(付け根) | 217,800円 | |
二の腕(全体プラス付け根) | 326,700円 | |
二の腕(部分・下部のみ) | 184,800円 | |
共立美容外科のベイザー脂肪吸引 | 二の腕(全体) | 272,800円 |
二の腕(付け根) | 272,800円 | |
二の腕(全体プラス付け根) | 381,700円 | |
二の腕(部分・下部のみ) | 239,800円 |
共立美容外科は全国に26院を展開する美容クリニックで、年間2,000症例の脂肪吸引手術をおこなっています。
重要な血管や神経細胞を傷つけないように、解剖学を熟知したドクターが脂肪吸引を担当します。
施術に1〜3か月検診が含まれており、アフターケアも万全です。
ただし、施術料金とは別に1回につき手技料とシステム代として77,000円かかる点に注意が必要です。
水の森美容クリニック
水の森美容クリニックの料金は次のとおりです。
振り袖・肩の張り出し・ひじ上・付け根・背中 | 383,900円 |
---|---|
二の腕半周(振り袖・肩の張り出し) | 260,700円 |
付け根・背中 | 137,500円 |
二の腕半周~背中 | 328,900円 |
二の腕全周(振り袖・肩の張り出し・ひじ上) | 339,900円 |
二の腕全周~背中 | 383,900円 |
背中全体 | 350,900円 |
水の森美容クリニックは全国に5院を展開する美容クリニックであり、クリスクロス法を採用しています。
ムラなく脂肪を取り除けるため、キレイな二の腕を作りたい方におすすめです。
技術力の高い医師に相談したい方は、まずは無料カウンセリングを申し込んでみてください。
二の腕の脂肪吸引施術の流れ
二の腕の脂肪吸引施術がどのような流れでおこなわれるか、しっかりと把握しておきましょう。
二の腕の脂肪吸引施術の流れについて、8ステップで詳しく解説します。
1:予約
脂肪吸引施術を受けたいクリニックを探し、カウンセリングの予約を取ります。
カウンセリングの予約は各クリニックの公式サイトや電話からおこなえます。
無料カウンセリングを実施しているクリニックも多いため、まずは相談してみるのもよいでしょう。
2:カウンセリング
カウンセリングでは二の腕のどの部分に悩んでいるか、どのようなスタイルに仕上げたいかなどを医師と相談しながら決めていきます。
医師とコミュニケーションをとりながら、術後の姿を具体的にイメージしましょう。
施術内容に納得できたら手術日の予約に進みます。
3:採血
脂肪吸引の手術は麻酔がかかった状態でおこないます。
安全に手術を実施できるかどうか確認するために、血液検査を受ける必要があります。
検査結果が出るまでには数日かかり、結果に問題がなければ後日施術がおこなわれます。
4:写真撮影・マーキング
手術の当日は記録を残すために写真撮影をします。
マーキングとは医師の手で二の腕に設計図のように線を描くことです。
二の腕の取るべき脂肪や残すべき脂肪を把握しながら、線を描き込んでいきます。
5:静脈麻酔
静脈麻酔は静脈に点滴で麻酔薬を注入する麻酔法で、数分のうちに眠ったような状態になります。
手術中の痛みは感じず、記憶も残りません。
クリニックによっては施術部位のみに麻酔薬を注射する、局所麻酔を採用するところもあります。
どのような麻酔を使用するのか気になる方は、事前に確認してみてください。
6:脂肪吸引
二の腕の脂肪吸引施術では、ひじのしわや腕の付け根からカニューレを挿入します。
皮膚を3mm程度切開しますが目立たない位置からカニューレを挿入したり、保護器具を差し込んだりするため、傷跡は目立ちません。
二の腕の脂肪吸引の対象となる部位は細かく分類されますが、とくに多いのは振り袖と呼ばれる部位です。
施術時間は吸引する部位や範囲によって異なりますが、1部位30分程度です。
7:安静
麻酔から覚めるまでは、ベッドで寝たままで安静にしましょう。
脂肪吸引施術は手術後に施術部位を圧迫する必要があるため、麻酔中に看護師が二の腕の圧迫固定をおこないます。
8:帰宅
二の腕の圧迫固定まで完了したら、医師のアフターカウンセリングを受けて術後の過ごし方や注意点などの説明を受けましょう。
説明を受けたら帰宅できますが、まだ麻酔が効いているため車の運転はできません。
公共交通機関やタクシーを利用するなどして、無理なく安全に帰宅してください。
二の腕の脂肪吸引に関するよくある質問
最後に、二の腕の脂肪吸引に関するよくある質問について回答します。
二の腕の脂肪吸引について疑問や不安な点がある場合は、ここで解消しましょう。
二の腕の脂肪吸引はたるむ?
二の腕の脂肪吸引は皮膚がたるむ可能性があります。
一度に大量の脂肪を吸引すると、皮下組織の組織が傷つき、皮膚の伸縮性が低下することでたるみが発生します。
たるみの原因は表皮と真皮の体積はそのままに、隙間に余った表皮と真皮が垂れ下がっていることです。
そのため、過度な脂肪吸引には注意が必要です。
二の腕の脂肪吸引の平均料金は?
二の腕の脂肪吸引の料金の相場は20〜40万円ほどです。
脂肪吸引はエリアごとに細かく分類されていることが多く、クリニックごとに費用も異なるため、参考程度に理解しておきましょう。
二の腕のデメリットは?
二の腕の脂肪吸引はメリットが多いですが、デメリットも存在します。
デメリットの詳細は次のとおりです。
- 皮膚が凸凹する
- 皮膚が硬くなる
- 術後の腫れや痛み、内出血、むくみ
- 失敗による皮膚の余り
脂肪吸引では一度に安全に取れる脂肪の量が限られていますが、不安がある方は医師へ直接相談しましょう。
脂肪吸引したらどれくらいで細くなる?
二の腕の脂肪吸引は、1か月ほどで細さを実感できるようになります。
手術後に急激に細くなるわけではなく、3〜6か月にかけてゆるやかに細くなり、形が定着します。
術後はとくに腫れやむくみが生じやすいため、まずは1か月ほど様子を見ながら、細くなるまで経過を待ちましょう。
二の腕の脂肪吸引で細くならない原因は?
二の腕の脂肪吸引をしたのに細くならない原因は、脂肪の吸引不足や取り除く際にムラが生じているからです。
また、もともと筋肉量が多く脂肪が少ない場合も、希望通りの細さにならないケースもあります。
二の腕の脂肪吸引は後悔する?
脂肪吸引の施術経験や技術が不十分な医師、またはクリニックを選択すると後悔する可能性があります。
理想の二の腕を目指すためにも、医師やクリニック選びは慎重におこないましょう。
また、丁寧なカウンセリングかどうかもしっかり見極めて、自身にあったクリニックを探してみてください。
二の腕の脂肪は運動で減らせる?
二の腕の脂肪は運動でも減らせます。運動であれば有酸素運動がおすすめです。
ただし、トレーニングがハードになりやすく継続が難しくなる点や、リバウンドを繰り返す可能性がある点に注意が必要です。
まとめ
二の腕の脂肪吸引施術の流れやクリニックの選び方、注意点や副作用などを解説しました。
二の腕の脂肪吸引は二の腕下のたるみである振り袖部分のみならず、肩や背中周辺の脂肪もあわせて取り除くことで、スッキリとした二の腕に仕上がります。
脂肪吸引にはダウンタイムがあり、痛みや腫れ、内出血が起こる方が多いですが、3週間~1か月程度でおさまります。
脂肪吸引施術を受ける際は、事前のカウンセリングが非常に重要です。
脂肪吸引の実績が豊富な医師を選ぶことももちろんですが、事前にリスクやデメリットを説明し、無理に契約を迫らないクリニックを選びましょう。